積読層の知質学的研究

歩いて、見て、知って、感じたことども。

ぼくの「ごあいさつ」

 F●2というところでブログをやっていた。なぜ、●C2なのかと問われても答えることはできない。あまり深く考えを巡らせることのない、私の限りなく皺の少ない脳味噌がたまたまはじき出したブログサイトがそこであったから、としか言いようがないのである。

 私がそこでしこしこと書き溜めたのは(ブログだからかたかたなのか・・・)映画のレビューであった。自分なりの解釈・分析・感想を、さも文化人気取りに描いたのである。これがなかなかに楽しく、私は映画を見たのちに、その作品について考えることが習慣になった。

 ある日のこと、私は何年か振りに『バックドラフト』という映画を鑑賞した。まるで炎が生き物のように揺らめき、我々を魅了する。それだけでなく、主人公の兄弟たちの複雑な関係と消防士たちの葛藤が胸を揺さぶる熱いドラマである。

 いつものように、私は興奮冷めぬままに『バックドラフト』の記事を書こうとパソコンに向かった。

 「ID とパスワードを入力してください」

 私の指は動かなかった。指だけではなく、頭の中身も動いてなかった。さすが、皺が少ないだけのことはある。

 つまり、私はログインに必要なキーワードを忘却の彼方へと放ってしまったのである。

 問い合わせをすればキーワードを教えてくれるではないか・・・。そうなのだ。だが、私は何とはなしにどうせこうもぐだぐだになってしまったからには他のブログサイトで新たにブログを開設してみよう・・・といらんことを思い立った。

 そうして流浪の旅に出ること数か月(数日)、私はここ、はてなブログにたどり着いた。

 

 今回新たに開設するにあたり、映画だけでなく読了した本や、身の回りで気になったことなども記してみようと思う。「ぼくなりの視点」というのが合言葉である。文章力が少しでも上達するように鍛錬する場でもある。

 

 そう、鍛錬の場なのだ。ここは私の道場なのである。だからこそ読者諸君、勇敢なる貴君たちへ一言。

 

 読まんでええよ。